風邪に鍼灸は効く?引き始めから予防まで|免疫力を高める東洋医学の効果

こんにちは。
相模原市緑区橋本駅徒歩2分の鍼灸院、はりきゅうマザーステラの鈴木です。
「風邪のひき始めに鍼灸って効果あるの?」「風邪予防に鍼灸が良いって本当?」
このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。実は、鍼灸治療は風邪の引き始めや予防に非常に効果的な治療法として、古くから活用されてきました。
本記事では、風邪に対する鍼灸治療の効果や、最適なタイミングを東洋医学の観点から詳しく解説します。
風邪と鍼灸治療の基礎知識

風邪に鍼灸治療は本当に効果があるのか?
結論から言えば、鍼灸治療は風邪に効果があります。特に以下のような場面で有効性が認められています。
- 風邪の引き始め(初期症状):最も効果的
- 風邪予防:免疫力向上により発症を防ぐ
- 回復期:長引く症状の改善
鍼灸治療が感染症予防や免疫力向上に効果があることは、複数の研究で示されています。臨床の現場でも、定期的に鍼灸治療を受けている患者さんから「風邪を引かなくなった」という報告が多く寄せられています。
東洋医学と西洋医学で見る風邪の違い
風邪に対する考え方は、東洋医学と西洋医学で大きく異なります。
| 視点 | 西洋医学 | 東洋医学 |
|---|---|---|
| 原因 | ウイルス感染(80-90%) | 「風邪(ふうじゃ)」「寒邪」などの外邪の侵入 |
| 治療方針 | ウイルス特定と対症療法 | 体のバランス調整と自然治癒力の向上 |
| アプローチ | 症状を抑える | 体質を整え、回復を促す |
| 予防 | ワクチン、手洗いうがい | 未病治(体質改善) |
東洋医学では、風邪は疲労やストレスで体の抵抗力が弱くなったところに、皮膚から「外邪」が侵入して起こると考えられています。
鍼灸が風邪に働きかけるメカニズム
鍼灸が風邪に効果を発揮するメカニズムは、主に以下の3つです。
1. 免疫細胞の活性化
鍼灸治療は、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)やT細胞といった免疫細胞を活性化させることが研究で確認されています。
- 鍼施術:NK細胞・T細胞の活性化
- 灸施術:さらに高い効果でNK細胞を活性化
- 末梢血管中の免疫細胞数と活性が上昇
特に、遺伝子を組み換えるインフルエンザなどのウイルスには、NK細胞の働きが重要です。
2. 自律神経のバランス調整
鍼灸で体のバランスを調整すると、交感神経・副交感神経のバランスが整い、免疫系の働きが活性化します。これにより、回復力や病気と闘う力が高まります。
3. 血行促進と新陳代謝の向上
鍼灸治療は血行を促進し、筋肉を緩める効果があります。活性化された免疫細胞が体に行き渡りやすくなり、全身の新陳代謝を促進して自然治癒力を高めます。
風邪の段階別|鍼灸治療が効果的なタイミング

風邪の進行段階によって、鍼灸治療の効果や受けるべきタイミングが異なります。
風邪の引き始め(初期症状) – 最も効果的な段階
風邪の引き始めは、鍼灸治療が最も効果を発揮するタイミングです。
引き始めのサイン
- ゾクゾクとした寒気
- 喉に違和感がある
- 首筋がこわばる
- 身体がだるい
- くしゃみや薄い鼻水
ゾクゾクする、喉に違和感がある時の対処
東洋医学では、「風邪(ふうじゃ)は風門(ふうもん)というツボから入る」と言われています。
この段階で鍼灸治療を受けると:
- 症状の進行を抑えられる
- 本格的な発症を防げる可能性が高い
- 治療後に熱が一時的に上がり、その後スッキリ良くなることが多い
自宅では、風門や風池のツボにお灸やホットタオルで温めることが効果的です。
風邪のピーク時 – 受けても良い?注意すべき症状
風邪のピーク時でも、鍼灸治療は受けられますが、注意が必要です。
受けられる場合
- 37℃台の微熱
- 軽度から中程度の症状
- 体力がある程度残っている
この場合、鍼灸治療で免疫力を高め、回復を早めることができます。
38℃以上の高熱時は避けるべき理由
以下の症状がある場合は、鍼灸院ではなく病院を優先してください:
- 38℃以上の高熱
- 激しい悪寒や震え
- 強い倦怠感で動けない
- 3日以上発熱が続く
- インフルエンザなどの感染症の疑い
高熱時に外出困難となることが多いので、まずは安静と適切な医療が必要です。
風邪の治りかけ – 長引く症状への効果
風邪が治りかけているのに、症状が長引いている場合も鍼灸治療が有効です。
よくある長引く症状
- しつこい咳
- 痰が切れない
- 鼻水・鼻づまり
- 全身のだるさ
- 微熱が続く
咳・痰・だるさが残る時の鍼灸アプローチ
鍼灸治療では、気血の流れを整え、肺の機能を回復させることで、これらの症状を改善します。
東洋医学では「肺」が呼吸器系と深く関係しており、肺の機能を整えるて治療します。
風邪予防と免疫力向上のための鍼灸

風邪を引いた後の治療だけでなく、予防的なケアこそ鍼灸の真骨頂です。
鍼灸で免疫力を高めるメカニズム
鍼灸治療で免疫力が高まる理由は、以下の3つのメカニズムが関係しています。
1. 自律神経のバランス改善
ストレスや疲労で乱れた自律神経を整えることで、免疫機能が正常化します。
2. 血液循環の促進
全身の血流が改善されると、免疫細胞が体の隅々まで行き渡りやすくなります。
3. 睡眠の質の向上
鍼灸治療は睡眠の質を改善し、睡眠中に免疫力が回復しやすくなります。
定期的に鍼灸を受けている患者さんから「風邪を引かなくなった」という声が多く聞かれます。
風邪を引きやすい体質を改善する方法
風邪を引きやすい人の特徴と、鍼灸による改善アプローチをご紹介します。
風邪を引きやすい人の特徴
- 不規則な生活
- バランスの悪い食事
- 睡眠不足
- 慢性的なストレス
- 体の冷え
- 加齢による免疫力低下
鍼灸による体質改善
鍼灸治療で気血を補い、全身のバランスを整えることで、根本的な体質改善が期待できます。
定期的な鍼灸治療による予防効果
週1回〜月2回の定期的な治療が、風邪予防に最も効果的です。
| 治療頻度 | 期待できる効果 |
|---|---|
| 週1回 | 免疫力の大幅な向上、慢性疲労の改善 |
| 月2回 | 予防効果の維持、体調管理 |
| 季節の変わり目 | 体を季節に適応させる |
定期的な治療により、毎年寒い時期に必ず引いていた風邪も引かなくなるケースが多く見られます。
未病治(病気になる前のケア)という考え方
東洋医学には「未病治(みびょうち)」という優れた考え方があります。
未病治とは
病気になる前の段階で体調を整え、病気の発症を防ぐという予防医学の考え方です。
鍼灸は未病治の得意分野
鍼灸治療は、まだ明確な症状が出ていない段階での微妙な体の変化を整えることに長けています。
「なんとなく調子が悪い」「疲れが取れない」といった段階でケアすることで、風邪の発症を未然に防ぐことができます。
東洋医学的な考え方
鼻水は、ウイルス感染の刺激が脳に伝わり、副交感神経が高まって鼻腺からの分泌を促している防御反応です。鼻づまりも、これ以上ウイルスが入らないよう通路を塞ぐ働きがあります。
鍼灸で経絡(気の通り道)のバランスを整え、鼻周辺の血流を改善することで、症状が緩和されます。
喉の痛み・咳への鍼灸の効果
東洋医学では、肺は乾燥に弱い臓器とされています。空気が乾燥する時期には肺を病みやすくなるため、肺の働きを補う治療を行います。
頭痛・発熱時の対処法
気が上がっていることが多いため、鍼灸治療で気を下ろします。
全身のだるさ・倦怠感の改善
風邪による倦怠感は、気(エネルギー)の不足が原因と考えられます。気を補うことで全身のエネルギーの流れを改善します。
鍼灸治療を受ける際の注意点とQ&A

風邪で鍼灸院に行く目安
鍼灸院選択の目安
✅ 風邪の引き始め(ゾクゾクする、喉に違和感)
✅ 37℃台の微熱
✅ 症状が長引いている
✅ 風邪予防のため
✅ 回復期のだるさが残る時
病院選択の目安
❌ 38℃以上の高熱
❌ 3日以上発熱が続く
❌ 激しい悪寒や震え
❌ 呼吸困難
❌ 意識がもうろうとする
❌ インフルエンザなどの感染症の疑い
病院の治療と併用できるか?
はい、鍼灸治療は病院の治療と併用できます。
併用のメリット
- 西洋医学:ウイルスの抑制、症状の緩和
- 東洋医学:免疫力向上、体質改善、回復促進
相乗効果で、より早い回復が期待できます。
こんな時は病院優先!見極めポイント
以下のような症状がある場合は、迷わず医療機関を受診してください。
緊急性が高い症状
🚨 38℃以上の高熱が3日以上続く
🚨 呼吸困難、激しい咳
🚨 意識障害
🚨 痙攣
🚨 激しい頭痛や嘔吐
🚨 胸痛
合併症の可能性
- 中耳炎
- 副鼻腔炎
- 気管支炎・肺炎
- 髄膜炎
鍼灸師も、このような症状がある場合は医療機関の受診を勧めます。
まとめ:風邪と鍼灸を賢く活用するポイント

引き始めの早期対応が効果的
風邪は引き始めが勝負です。
「あれ、風邪かな?」と感じた瞬間から24時間以内が、最も効果的なタイミングです。
すぐにできること
- 首の後ろを温める
- 合谷のツボを押す
- 早めに鍼灸院を予約
- 十分な休息と睡眠
- 温かい食事と水分補給
この段階で適切に対処すれば、本格的な発症を防げる可能性が高いです。
予防的な定期ケアで体質改善
「風邪を引いてから治す」より「風邪を引かない体を作る」
推奨される治療頻度
- 体質改善期(最初の3ヶ月):週1回
- メンテナンス期:月2回
- 季節の変わり目:月3〜4回
定期ケアで得られる効果
- 風邪を引く回数が減る
- 引いても軽症で済む
- 疲労が溜まりにくくなる
- 睡眠の質が向上
- アレルギー症状の軽減
- 全体的な健康状態の向上
多くの患者さんが「風邪を引かなくなった」と実感しています。
西洋医学と東洋医学の使い分け
それぞれの医学には得意分野があります。賢く使い分けることが重要です。
使い分けの基本
西洋医学が得意な場面:
- 高熱(38℃以上)
- 急性症状の診断と治療
- インフルエンザなど感染症の特定
- 合併症のリスクがある場合
- 抗生物質が必要な細菌感染
東洋医学(鍼灸)が得意な場面:
- 風邪の予防
- 引き始めの初期対応
- 長引く症状の改善
- 体質改善
- 免疫力の向上
- 副作用のない自然療法
理想的な活用法
併用することで最大の効果が得られます。
例:
- 普段:月2回の鍼灸で予防
- 引き始め:鍼灸治療で早期対応
- 症状悪化:病院で診断・投薬
- 回復期:鍼灸で体力回復
最後に
風邪に対する鍼灸治療は、数千年の歴史と現代の科学的エビデンスに裏付けられた効果的な治療法です。
特に重要なポイントは:
- 引き始めの24時間が勝負 – 早期対応で発症を防ぐ
- 定期的なメンテナンスで予防 – 風邪を引かない体作り
- 西洋医学との賢い併用 – それぞれの長所を活かす
- 自宅でのセルフケア – ツボ押しやお灸の活用
- 体質に合わせたアプローチ – 東洋医学的な個別対応
「風邪は万病のもと」と言われます。たかが風邪と侮らず、適切にケアすることが、長期的な健康維持につながります。
鍼灸治療を上手に活用して、風邪に負けない健康な体を手に入れましょう。
当院では、一人ひとりに寄り添った治療を行い、快適な日常を取り戻すお手伝いをしています。
あなたの身体と心に寄り添い、全力でサポートいたします。
また、当院では初診の施術料金を設定していますので、気軽に鍼灸治療をお試しいただけます。
詳細は下のリンクからご覧下さい。

